台湾の大学生の視察

台湾も少子化や高齢化が延びており、これから高齢化社会が訪れようとしています。世界一の高齢社会である日本のシステムを学ぶために、台湾の大学生5名がきずなやに来られました。

台湾には介護保険制度のようなものは無く、直系家族や複合家族の中で、介護の必要な家族を看ているそうです。日本も核家族化する前は同じように家族や一族、村のなかで行えていたのでしょう。日本の介護保険制度を学ぶと、「そんな制度がなぜ必要なのか?」という素朴で革新的な疑問が心に残りました。

学生さんには、認知症の当事者さんやボランティアに来ていた地域の方らと一緒に畑の開墾作業を行って貰いました。最初は戸惑っているように感じましたが、作業が進み一緒に汗を流したり、昼食を摂っている間に、戸惑いは薄れているようでした。

“畑の開墾”というなんでもない活動ですが、ただ色んな人と一緒に、一生懸命にやることが、日本の核家族世帯では支えきれない認知症や障がいの問題を支えるコミュニティを築く基盤になるかもしれない。短い間でしたが、そんなことを学生たちには伝え、感じ取って貰えたのではないかと思います。

日本と台湾。制度上の違いや文化、ライフスタイルなど違いはありますが、誰かを想い、守りたい気持ちは同じなんだと感じました。彼らが台湾で築いた社会を、いつか見に行くのが楽しみです。

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