追分梅林

 緩やかな谷間の両斜面に植えられた約600本の梅林で、奈良時代に愛でられた白梅、平安時代に人気のあでやかな紅梅が色とりどりに花を咲かせる開花時期の様相は素晴らしい。

住所:〒631-0055 奈良県奈良市大和田町1912

アクセス
・近鉄富雄駅、近鉄学園前駅、近鉄郡山駅 近鉄富雄・学園前・郡山各駅から若草台行バス「若草台」下車、
・カーナビで は住所もしくは「追分本陣」で検索して下さい

料金:無料

お問い合わせ:開花状況のお問い合わせ先/追分梅林組合
       TEL:0742-53-8666(期間中のみ)

駐車場:20台 無料

追分梅林History

 追分梅林とは、住民らでつくる追分梅林組合が約50年前に丘陵地を切り開いて造られました。約11.5ヘクタールに梅が咲き誇り、関西有数の梅林として賑わっていました。
 しかし、組合理事長の村井猛さんによると、数十年前に水路から水が溢れるようになって土壌悪化が進み、梅の木を近くに移植しましたが、組合員の高齢化で管理が滞り、ほとんどが枯れてしまったそうです。

 村井さんの話を聞いて、「SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや」(奈良市)の若野代表が、50〜60代の若年性認知症の人や家族、支援者ら約20人がメンバーと共に、梅林のお手伝いを始め、約70本残っていた梅の手入れや約500本の苗木を植える作業を、2014年から順次始めました。

 そして、古木の周りの雑草を刈り梅林を整理することによって、再び古木に梅の実ができるようになりました。

 しかし、梅林組合や認知症の人の関係者だけでは、この広大な土地を管理するのは難しいと感じていたところ、2017年頃から、大学生や地元の団体等からのボランティアも増え、農政局の助成金を申請し、管理できる若者を雇用することができました。

造成後の梅林(2013年)
梅の苗木を植えていった(2015年)

■今後の維持管理について

 助成金の期間も終わり、今後自力で維持管理を考えていかなければなりません。毎年、年間約300万円程度維持費が必要です。
 梅の実を売ったり、イベントをしたりしても、、なかなか維持費を賄うことができない状況です。
 こんな小さな梅林にお金を払って、見る価値もないと言われたこともありました。
 現在、入場料を無料にしておりますが、今後梅を大きく育てていくには、最低限の維持費が必要となるため、募金のご協力をお願い申し上げます。

 まだまだ発展途上ですが、今後完成に近づく過程を共に楽しんでいただけえば幸いです。

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