第3回おいわけコミイチプロジェクト

2カ月に1度開催している「おいわけコミイチプロジェクト」も早くも3回目です。今回もマダムシンコさんにはるばるお越しいただきました!

第1部はエステティック(エンシェリセラピア)を行われている浦野典子さんによる、”みんなでしよう「椅子ヨガ」”を開催しました。ヒーリング音楽とアロマの香りがほんのり漂う中、認知症当事者の92歳のおばあちゃんも一緒にされていましたし、みなさん穏やかな表情で行われていました。「とても気持ちがよかった」「自宅でもやってみます!」など参加者された方も喜ばれていました。

第2部はマダムシンコさんによるご講演です。今までメディアで取り上げてこられた洋菓子店を始めるまでのストーリの続編にあたる、経営してからの困難やご自身の心情の移り変わりなどについて詳しくお話しされていました。

銀座の時代は「ママ、上向きすぎやで」と言われるぐらい肩肘張って戦って来られたそうですが、現在の株式会社カウカウフードシステムを立ち上げられてからは「背中が丸くなった。本当に毎日感謝!感謝!」と手を合わせておられるそうです。

会社の経営はもちろんですが、家族を想う心、従業員を想う心、そして社会貢献したいという想いを強く感じるご講演でした。

追分の視察をした時には、参加された方々と気軽にツーショット撮影をしたり、「今、ほんまにスーやわ(関西弁で自然体の意味)」とご自身でおっしゃるぐらいなごやかに参加者と交流されていました。

マダムシンコさん、浦野典子さん、ありがとうございました。

次回、第4回おいわけコミイチプロジェクトは10月28日(金)に開催致します。

開催地は、おいわけからも近い「霊山寺」で行う予定です。詳細が決まれば、ホームページでご報告したいと思います。みなさん、ぜひお越しください!

松本一生先生講演会

平成28年7月2日(土)13時半より、松本一生先生による「若年認知症の人によりそう~認知症の人とこのまちで暮らし続けるために~」を開催させて頂きました。著名な先生だけあり応募がたくさんありましたが、おいわけきずなやステーションのスペースの関係で20名の方しか参加して頂けず、参加できなかった皆さまには大変申し訳ありませんでした。

〈プロフィール〉
松本 一生 (マツモト イッショウ) 昭和31年11月生まれ。昭和58年3月大阪歯科大学卒業。平成2年3月関西医科大学卒業。大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科教授。松本診療所ものわすれクリニック理事長 院長。大阪市社会福祉研修情報センター認知症相談担当医。大阪市立大学非常勤講師。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師。日本認知症ケア学会評議員。(社)認知症の人と家族の会常任理事。厚生労働省「認知症を知り地域を作る」キャンペーン100人会議認知症本人ネットワーク支援委員会委員長。

松本先生が提案する薬の使い方や、認知症が進行すると表れる嚥下機能と口腔ケアについてといった医療の実践者としてのお話と、認知症の当事者と介護する家族双方への心理的なサポートが重要であるといった当事者側からのお話をされました。特に看取られた後の遺族ケアまで包括的に行う必要があると言われていたのが印象的でした。

認知症の当事者も家族も診断を受けて以降、進行性の病であるがため段階に応じてメンタルも環境も変わっていきます。相談を受ける担当者が途中で変わることなく、最後を迎えたその後までサポートすることが分かっているだけでも、認知症の当事者、家族の安心に繋がるかもしれませんね。

松本先生のやさしい語り口調が”おいわけきずなやステーション”とマッチしてとても和やかな講演会でした。参加された若年認知症のご家族様からは「患者、家族まで向き合ってくれる松本先生のようなお医者さんが増えてほしい」と話されていました。

松本先生、ご多忙の中、素晴らしい教えを本当にありがとうございました。

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