NPO法人認知症フレンドシップクラブ 関西ラントモ実行委員会主催
D7~認知症当事者からの発信~(7/9)
認知症の当事者の人たちが作り出すシンポジウムは、経験談や想いがたくさん詰まっていました。認知症ではない私たちが認知症を身近に感じれる内容になっているように思います。
NPO法人認知症フレンドシップクラブ 関西ラントモ実行委員会主催
D7~認知症当事者からの発信~(7/9)
認知症の当事者の人たちが作り出すシンポジウムは、経験談や想いがたくさん詰まっていました。認知症ではない私たちが認知症を身近に感じれる内容になっているように思います。
平成28年7月2日(土)13時半より、松本一生先生による「若年認知症の人によりそう~認知症の人とこのまちで暮らし続けるために~」を開催させて頂きました。著名な先生だけあり応募がたくさんありましたが、おいわけきずなやステーションのスペースの関係で20名の方しか参加して頂けず、参加できなかった皆さまには大変申し訳ありませんでした。
〈プロフィール〉
松本 一生 (マツモト イッショウ) 昭和31年11月生まれ。昭和58年3月大阪歯科大学卒業。平成2年3月関西医科大学卒業。大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科教授。松本診療所ものわすれクリニック理事長 院長。大阪市社会福祉研修情報センター認知症相談担当医。大阪市立大学非常勤講師。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師。日本認知症ケア学会評議員。(社)認知症の人と家族の会常任理事。厚生労働省「認知症を知り地域を作る」キャンペーン100人会議認知症本人ネットワーク支援委員会委員長。
松本先生が提案する薬の使い方や、認知症が進行すると表れる嚥下機能と口腔ケアについてといった医療の実践者としてのお話と、認知症の当事者と介護する家族双方への心理的なサポートが重要であるといった当事者側からのお話をされました。特に看取られた後の遺族ケアまで包括的に行う必要があると言われていたのが印象的でした。
認知症の当事者も家族も診断を受けて以降、進行性の病であるがため段階に応じてメンタルも環境も変わっていきます。相談を受ける担当者が途中で変わることなく、最後を迎えたその後までサポートすることが分かっているだけでも、認知症の当事者、家族の安心に繋がるかもしれませんね。
松本先生のやさしい語り口調が”おいわけきずなやステーション”とマッチしてとても和やかな講演会でした。参加された若年認知症のご家族様からは「患者、家族まで向き合ってくれる松本先生のようなお医者さんが増えてほしい」と話されていました。
松本先生、ご多忙の中、素晴らしい教えを本当にありがとうございました。